看護学生,  血液,  解剖学

造血について

造血のことは少しだけ前回で触れましたが

色々と深いので今回やろうと思います。

すべての血球は造血幹細胞から分化する、と前回で話しましたよね

造血幹細胞は骨髄にある!これ大切です。

分化を促すのを造血因子というのですが、

エリスロポエチンというのが結構出てくると思います。

これは腎臓から出ているホルモンですが

腎臓には血液を濾過する機能があるので

毎日たくさんの血液が腎臓に送られます。

そこで血液中の酸素がどれくらいあるのかを調べるセンサーがあって、

これが酸素が足りないぞ!と感じたら尿細管周囲からエリスロポエチンを作り出す、という仕組みになっています。

なので動脈血酸素分圧(低酸素血症)

のときにエリスロポエチンが増加するんです

逆に、腎臓の機能が低下するとエリスロポエチンの産生も低下するといえます。

そうすると貧血を起こしやすくなります。

これを腎性貧血といいます。

わたしのいる病院では透析患者さんがたくさんいるのでこの腎性貧血の人がたくさんいます。腎臓の機能が低下し、血液濾過できず透析になる。だけではなく腎性貧血にもなりやすくなってしまうんです。

 

造血因子はエリスロポエチンの他に、

顆粒球コロニー刺激因子、トランボポエチン

があります。

トランボポエチンは血小板産生を促します

 

そして骨髄には赤色、黄色と2色あります

赤色は造血をしてるけど、

黄色は脂肪が主成分となっています。

また胎生期での造血は肝臓脾臓で行われています。結構ここは国試でも出たりしますね

新生児、乳児期には全身の骨髄で造血が行われています。

しかしやがて体幹の骨

(胸骨、椎骨、腸骨、肋骨)

だけで造血が行われるようになり、四肢の骨の骨髄は脂肪(黄色骨髄)へと置き換わっていきます。

造血については以上となります。

次は止血について話していこうと思います。

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

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