貧血について
こんにちは!
今回は貧血について話そうと思います。
鉄欠乏性貧血、巨赤芽性貧血、再生不良性貧血、溶血性貧血があげられます。
貧血に共通する症状といえば
などの症状があげられます。
ではそれぞれの貧血の特徴を紹介していきます。
定義としてHbが男性:13g/dl未満 女性:12g/dl未満 妊婦は11g/dl未満で貧血と判断されます
鉄欠乏貧血
これは鉄欠乏性というくらいなのでそのまんまの意味ですね。
鉄は赤血球中のヘモグロビン(血色素)に含まれます。その鉄の摂取不足により貧血となり酸素運搬量が減少してしまいます( ˃ ⌑ ˂ഃ )
貧血の中でも1番多く、女性がなりやすい貧血になります。これは妊婦(出産による出血)、月経過多などが女性に多い理由です。
あとは消化性潰瘍(胃、十二指腸潰瘍)や消化器系の癌。鉄吸収障害(胃切除、慢性胃炎)が原因でおこります。
特徴の症状としては、舌炎、口角炎に注意です。あとは、さじ(スプーン)状爪があります。
あとは、酸素供給不足で脈拍数が増加します。というのは赤血球がなくてHbと酸素をくっつけた状態で運ばないので脈拍数を増やして酸素を回そうとすることにておこります。
とりあえずこの貧血の治療は鉄剤を経口投与を行います。鉄剤は胃刺激性があるので食後に飲んでください。黒色便になります。
患者さんから黒っぽいお通じがでた、と報告されても黒っぽいお通じ=タール便だ!とは思わずこの患者さんは鉄剤飲んでたっけな?とふと思ってみてください。患者さんでも鉄剤飲んでるから黒いお通じがでたよ〜と教えてくれる人もいます╰(‘ω’ )╯三
あとは鉄分の多い食事(赤身のお肉、ほうれん草をフライパンで炒める)をとることです。
溶血性貧血
溶血というのは血液が壊れることをいいます。RBC(赤血球)が早期に壊れるまれな貧血です。先天性のものと後天性(RBCに対する自己抗体を産生)があり、後天性はⅡ型アレルギーとつなぎ覚えとくと良いです。
症状としては貧血、黄疸、脾腫(RBCは脾臓で壊れるので脾臓が腫れちゃう)、発熱、悪心 があげられます。
治療としては先天性は脾臓を摘出(RBCが脾臓を中心とする網内系細胞に貪食されて崩壊するので)、輸血
後天性ではⅡ型アレルギーなのでステロイドや免疫抑制剤投与をおこなっていきます。
巨赤芽球性貧血(悪性貧血)
DNA障害に基づく核の成熟障害と、無効造血を特徴とする疾患です。これだけ言われても難しいですよね( ˙༥˙ )
ビタミンB12欠乏と、葉酸欠乏の2つが原因としてあります。悪性貧血と、胃全摘によるビタミンB12欠乏が大半多いです。
これはビタミンB12が欠乏しています。また、胃切除後にもビタミンB12は欠乏するのでなりやすいです。これはもうビタミンB12製剤を投与するのがベストです。
再生不良性貧血
これは骨髄がダメになってしまいます。腎臓からエリスロポエチン(造血因子)が分泌され骨髄の中の造血幹細胞に働き血を使っていきますよね
なのでその骨髄がダメになってしまうということはRBC,WBC.血小板でさえも減少してしまいます。
血小板が減少するということは以前に止血の時にも話しましたが止血してくれる血小板さんがいなくなってしまうので出血傾向にもなりやすくなります。血が止まりにくくなるんです。骨髄検査では造血幹細胞が減少という結果になります。
突発性だと原因がわかっていません(ᯅ̈ )
続発性なら薬剤か、放射線(骨髄がやられるので)となります。
治療としては骨髄をそのまま移植してしまうか、免疫抑制剤療法、足りない成分の輸血を行っていきます。
長くなってしまったのでここらへんで今日は終わりにします。実習や課題で疲れているのに国試対策までしなきゃいけないなんて看護学生はほんとに勉強尽くしですよね。
このブログが電車通学中やお風呂の中で読むくらいのプラス知識に思っていただけたら嬉しいです。
では次回は骨髄穿刺や骨髄移植について話していこうと思います。
ありがとうございました!お疲れ様です( ¨̮ )