吐血・喀血の区別の仕方
こんにちは!
前回に胃十二指腸潰瘍で
下血や吐血のお話しをしましたよね。
今日はそんな吐血の種類について
吐血・喀血についてやっていきたいと思います。
よく吐血って言いますが
喀血ってなに?って話です。
吐血か、喀血かの違いは
ずばり消化器疾患か、呼吸器疾患か
ということです。
実習でも呼吸器疾患や消化器疾患で
同様の症状や全体図などでも
出てくることがあると思います。
ここでしっかりと理解して
指導者や教員からの質問に
答えられるようにしちゃいましょう!
まずは、吐血についてです。
吐血はトライツ靭帯より口側の消化管出血で
起こることが多いです。
出血量によっては
下血(黒色)を伴う場合もあります。
また、嘔気、胃部不快感を伴ったりします。
性状は吐血の部位、出血量
時間経過などで変化します。
胃酸にさらされる時間が長ければ長いほど
鮮血→黒褐色→コーヒー様残渣と変化していきます。
出てくる形は塊様で、食物残渣含まれていたりもします。
㏗は酸性です。
治療としては
まず下血もそうですが
吐血したら絶食!!!
そして補液管理です。
そして出血がおさまったら流動食から
食事が始まり、3分→5分粥→全粥
というように食事形態を徐々にアップしていきます。
その後は、
胃粘膜を刺激しない食品や
香辛料、酒、たばこ、コーヒーなどの刺激物は
摂取しないように声をかけましょう。
次は喀血についてです。
喀血は、肺・気管支からの出血です。
色は鮮紅色で
気泡を含んでいる泡沫状です。
咳、痰とともに排出されたりします。
吐血とは違い下血を伴うことはありません。
そしてアルカリ性です。
喀血は肺や気管支からの出血部位で
痰により排出されます。
色は鮮血が多いです。
ここで1問質問です!
看護師国家試験第97回 午前
【問題 15】
胃潰瘍の患者にみられる少量の吐血の特徴はどれか。
1 泡沫状
2 アルカリ性
3 アンモニア臭
4 コーヒー様残渣
ちょうどいい問題があったので
過去問から出題してみました。
答えがわかりましたか?
答えは4 コーヒー様残渣 です。
胃では胃液にさらされている時間が
長いのでコーヒー様残渣になるのでしたよね!
酸性かアルカリ性かなんて
わかんないって時は、
胃から出てるのは胃酸だから酸性!
=吐血はすべて酸性!
と覚えると覚えやすいと思います。
それでは今日はここで終わりにしたいと思います。
ぜひ実習で活用してみてください!
お疲れさまでした!